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ノートパソコンのカメラで覗き見事件

PC

パソコンカメラのハッキング

ノートパソコンユーザーの方は、使っていないとき日常的にカメラ部分に目隠しをしているでしょうか。
パソコンに内蔵されているウェブカメラを、本人が知らないうちにハッキングされていると、カメラから見られている可能性があります。

2013年、ミス・ティーンUSAのキャシディ・ウルフさんがテレビのニュース番組出演時にした告白が反響を呼びました。
自信のパソコンのカメラがハッキングされ、性的ゆすりを受けたというのです。

ソフトウェアのRAT(Remote Administration Tool)を、ウルフさんのパソコンに誰かが仕掛け、なにも知らずに部屋で過ごす彼女の写真を撮影。
要求をウルフさんに伝え、従わないときには画像を流出するとおどしました。
FBI(アメリカ連邦捜査局)により捜査が入り、容疑者は特定されました。

ライトが消えていていも要注意

ウルフさんは撮影されていることに全く気付かず、ウェブカメラが起動しているときに点灯するライトも点いていなかったと証言しています。
ユーザーの方はライトが消えているから大丈夫と安心するのではなく、使っていないときにはカメラ部分に目隠しをし、用心をするように十分気をつけてください。

ハッキングというと、以前はクレジットカードの番号や保存している写真などを盗まれるイメージがありましたが、カメラから常時覗き見できるというのは、パソコンにカメラを搭載できるようになったという技術の進歩が悪用された形です。
犯行に使用されたソフトウェアのRATは、過去に交際していた相手が仕掛けるというケースもありますので気をつけてください。

ハッキングは、以前なら通信システムやコンピュータシステムに詳しい人物の犯行でしたが、RATは使い方が簡単であり、しかもとても強力という特徴を持っています。
ハッキングするとウェブカメラ、保存ファイル、マイクなどを通じ、会話や文章の内容なども見られるなど、重大なプライバシーの侵害行為となります。

パソコンは子供から高齢者まで幅広い人が利用しており、大人がどんなに注意喚起しても、危険だと判断ができないことも考えられます。
今回はまだ10代のウルフさんがこのような出来事を、勇気を持って公の場で公表したことにより、ティーンエイジャーにも危険なネット利用に対する認識が広まったのではという見方もなされています。

ウェブカメラつきのノートパソコンを持っている方や、パソコンにウェブカメラを設置して利用している方は、カメラが稼働中であることを示すライトが点いていないときも盗み見されている可能性がありますので、使用するとき以外は目隠しをするなどして、まずはご自身で自分の身を守るようにしてください。