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他人にパスワードを教えたらどうなるか

PC画面

パスワードの管理の重要性

インターネットを利用するからには、自分の身を守る最低限のすべを心得ておくことが大切です。

パスワードの管理は特に重要で、簡単に他人に教えるようなことはあってはなりません。もし、何か問題が発生したときは、警察など信用できる人に相談するようにしてください。

遠隔操作ソフトを利用した悪質事件

近年はインターネット関係の事件が、多くニュースなどで報道されるようになりました。

遠隔操作ソフトを利用した事件も、その1つです。全く面識のない複数の相手のパソコンに、無料ソフトだと思い込ませた上で、遠隔操作ウイルスをダウンロードさせ、本人に成りすましてメールを送信した事件がありました。アイドルグループを襲撃するという予告をインターネットの掲示板に書き込んだとして、4名が誤認逮捕されたという事件です。

他にも、インターネットの交流サイトで知り合った人に、セキュリティーソフトを入れてあげると申し出て、指示の通りにパスワードを教えたりソフトをダウンロードした人が、自分のパソコンを遠隔操作されるという事件もありました。初めはセキュリティーソフトを入れてあげると親切を装い、遠隔操作できる状態にして、あなたのパソコンに入っている個人情報や画像、メール、履歴などを閲覧し、流出させるとおどしていました。この事件は被害者が警察に相談したので、IPアドレスなどから、簡単に犯人の名は浮上しました。

市販の遠隔操作ソフトで犯行に

これらの事件に利用されていた遠隔操作ソフトは、市販されているものでした。

この遠隔操作ソフト自体は合法なものであり、正しい方法で使われるために開発されたものです。本来の使用方法は、無人の観測所のデータを現地までわざわざ足を運ばなくても回収できたり、パソコンのメンテナンスをその場に行かなくてもできたりという使い方で役立てられている製品です。用途が商用の場合は有料、個人の場合は無料でした。

犯行に使用された遠隔操作ソフトは、インストールさえしてしまえばパスワードや共通のIDを入力するだけで容易に相手のパソコンを操作できるようになります。このような事件を知ることで、他人にパスワードを安易に教えてしまうことはどれほど自分の個人情報を危険な状態にさらすのかということをよく理解しましょう。

実際に被害者が誤認逮捕される事件が発生しているのですから、軽はずみにパスワードを教えることがどれほど危険かわかります。

クラウド化に

昨今は、クライアントや契約書のような情報を扱う際に、インターネット上で行うクラウドサービスなどを利用する企業も増えています。

参考:クラウドサービス|契約書管理システム「Ofigo契約書管理」

これらは、個人やパスワードによって閲覧権限を制限できるほか、いつどこで誰がデータにアクセスしたかを細かく記録できるため、情報管理においては非常に優れたシステムと言えるでしょう。クラウドは、場所を選ばずにネット経由でデータにアクセスできるシステムのため、営業職や在宅勤務のように社外で働く人に使われることも少なくありません。

ただし、優れたサービスをもってしても、情報漏えいや遠隔操作を完全に防ぐことはできないため、個人の意識改革や情報セキュリティに対する知識の向上などは逐次行っていく必要があります。

個人情報保護法

近年は、個人情報を守るために徐々に法律の整備がされつつあります。インターネットを利用する上で、どのように自分の情報を守っていくべきなのでしょう。

個人情報保護法の基礎知識について、下記のサイトに詳しく掲載されています。
参考:個人情報とは何か?|@IT

このサイトでは、個人情報について1から詳しく解説してくれています。今まで知っているようで知らなかったような情報も得られるかもしれません。改めて見直して見たいという方はぜひ参考にしてみてください。