トラブルが増加するSNS
近年になって急激に普及したSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)。
Mixiから始まり、FacebookやTwitter、LINEなど、数々のSNSを利用して世界中の方とコミュニケーションを取っている方が増えています。
インターネットは正しい知識で活用する分には、世界の人たちとつながることができる便利なツールです。
しかし、一歩使い方を間違えると自分の身を自ら危険にさらしたり、他人に危害を加える可能性もあります。
SNS関係の事件やトラブルが増えていますので、ユーザーの方は特に扱いに気をつけてください。
SNSトラブルの例
自分では特になにもしていなくても、ある日突然まるで加害者のように扱われる事態が起きています。
「なりすまし」によって、自分のメールアドレスを悪用した第三者が、本人が発信しているかのようになりすまして発言などをします。
発言内容によっては第三者から反感を買い、被害者のところへ誹謗中傷が向けられたときに、初めてメアドの持ち主はトラブルに気付かされます。
SNSに他人の写真を無断でアップすることは、肖像権の侵害にあたります。
どこにいるかが分かってしまうGPS情報が写真についていると、さらに多大な迷惑をかけることも考えられます。
位置情報サービスの設定をあらかじめオフにしておくことで、写真に場所の情報がつかなくなります。
自宅で撮影した写真をアップした場合、住所という重要な個人情報をネットで拡散する行為になりますから、十分に気をつけてください。
Facebookは実名登録をするSNSなので、リスクをともなうことをよく理解して、安全に使用することが大切です。
友人だけとやり取りをするならまだしも、友人の友人とまでFacebookでつながると、悪意のある人に個人情報を悪用される可能性がでてきます。
Facebookはセキュリティが甘いと指摘されており、乗っ取り被害にあいやすいので注意しましょう。
Twitterも人気のあるSNSですが、自ら載せた写真から、事件に発展することが多く起きています。
一時期頻繁にニュースなどで報道されましたが、アルバイト先のコンビニエンスストアで、陽気が暑いためにアイスクリームのケースに全身入って写真を撮り、Twitterに載せて大問題になりました。
他にも、アルバイト先での軽はずみな行為から、飲食店として衛生的ではないなどの声が寄せられ、何日も営業ができない状態になったお店もありました。
このような事態になれば、アルバイト先から民事訴訟で損失分を支払うよう請求されることにもなりかねません。
将来就職活動をするとき、採用担当者の目に留まって不利になることも考えられます。
学生だから、まだ若いからなどの理由で軽はずみな行動にでると、後悔することになります。
SNSは、他人に与える影響を考えながら楽みましょう。